日本の人口減少がすでに始まっていますが、65歳以上の割合は今後も増加が続き、2040年ころにピークを迎える見通しです。
高齢者が増加する中で、すでに人材の不足が問題になっている介護分野の仕事は、ますます担い手が必要となることは目に見えています。
介護の資格を持っていれば、出産などで一時的に離職する場合や転職する場合でも働く場に困ることはないでしょう。
介護業界で働くための入門資格ともいえるのが、生活援助従事者研修と介護職員初任者研修です。
介護の仕事は、掃除や洗濯、調理などを行う生活援助と、利用者の体に触れて食事や入浴などの生活を支援する身体介護に分けられます。
生活援助従事者研修は、2018年4月にできた新しい介護の資格で、研修を修了すると訪問介護事業所で働くことができます。
学習時間は、約59時間です。
生活援助と身体介護の両方を行うには、介護職員初任者研修を修了する必要があります。
厚労省によると、在宅か施設を問わず、介護職として働く上で基本となる知識や技術を習得する研修で、資格を取得するには講義と演習を合わせて、約130時間の学習が必要です。
そして、全課程修了後に行われる試験に合格しなければなりません。
生活援助従事者に比べ、資格取得のハードルは高いですが、今後長く介護業界で働く希望があるのであれば、初任者研修を取得しておいた方がいいと言われています。初任者研修の上部資格として介護職員実務者研修があり、国家資格の介護福祉士を目指すためには必須の資格となります。
学習時間は、約450時間で、初任者研修に比べ大幅に増える一方、修了試験はありません。